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【後編】スカウトを受けるためのプロフィール作成とスカウト後の対応

はじめに

前編では、経理の転職におけるスカウトサービスの重要性や、登録すべきサービスについて解説しました。本記事では、

  • スカウトを受けやすくするためのプロフィール作成
  • スカウトを受けた後の対応方法

について詳しく説明します。

スカウトサービスに登録しただけでは、企業からのオファーは期待できません。採用担当者が「会いたい!」と思うプロフィールを作成し、スカウト後の対応を適切に行うことが、転職成功のカギになります。


スカウトを受けるためのプロフィール作成

スカウトを受けるためには、企業の採用担当者に「この人に会ってみたい」と思わせるプロフィールが重要です。以下のポイントを押さえて、魅力的なプロフィールを作成しましょう。

① 基本情報はすべて埋める

企業の採用担当者は、スカウト送信の際に応募者の情報を確認します。情報が未入力の項目があると、スカウト対象から外れることも。必ず以下の項目を正確に記載しましょう。

  • 氏名(またはニックネーム):実名でなくても問題ないが、ビジネスに適した表記にする
  • 職務経歴:企業名、在籍期間、担当業務を詳しく記載
  • スキル・資格:簿記資格、使用可能な会計ソフト、Excelスキルなど
  • 希望条件:勤務地、年収、働き方(リモート可否など)

② 職務経歴の書き方を工夫する

スカウトの際、採用担当者が最も注目するのが職務経歴です。「何をしてきたのか」だけでなく、「どのような成果を出したのか」も記載すると、より魅力的になります。

例:一般的な書き方(NG)

・月次決算業務を担当 ・仕訳入力、請求書処理

改善例(OK)

・月次決算の作成を担当し、締め作業を1日短縮 ・売掛金・買掛金の管理を効率化し、請求書処理のミスを50%削減

成果を具体的な数値とともに示すことで、企業側に「実績のある人材」と印象付けられます。

③ 自己PRは簡潔に、具体的に

自己PRの欄では、長すぎる文章は避け、**「どのような強みを持っているか」「経理の仕事にどう活かせるか」**を簡潔にまとめましょう。

例:自己PRの記入例

「経理として3年間の経験があり、特にExcelを活用したデータ分析が得意です。VLOOKUPやピボットテーブルを活用し、売上データの分析業務を効率化しました。正確な数字管理を意識し、業務ミスを防ぐ工夫をしています。」

このように、具体的なスキルと実績を盛り込むと、企業側の興味を引きやすくなります。


スカウトを受けた後の対応方法

スカウトを受けた後の対応次第で、採用される確率は大きく変わります。以下のポイントを押さえて、スムーズな対応を心がけましょう。

① できるだけ早く返信する

企業の採用担当者は、多くの求職者にスカウトを送っています。そのため、返信が遅れると他の候補者が優先されてしまう可能性があります。

👉 スカウトを受けたら、24時間以内に返信するのが理想

もしすぐに返信できない場合でも、「興味がありますので詳細を教えてください」と短く返しておくと印象が良くなります。

② メッセージのやり取りは丁寧に、簡潔に

スカウトメールに対する返信は、簡潔かつ丁寧な文面を心がけることが重要です。

例:返信メールの例

件名:スカウトのお礼(○○様)
本文:
○○株式会社
採用ご担当者様

お世話になっております。スカウトをいただき、誠にありがとうございます。
貴社の求人に興味を持ちましたので、ぜひ詳しくお話を伺いたいと考えております。
ご都合の良い日時をご教示いただけますでしょうか?
何卒よろしくお願いいたします。
〇〇(氏名)

このように、相手の会社名・担当者名を記載し、簡潔かつ丁寧に返信すると好印象です。

③ 日程調整はスムーズに行う

スカウト後、面談の日程調整がスムーズに進まないと、企業側の印象が悪くなることがあります。

👉 候補日は「平日3つ」「時間帯も複数」提示するとスムーズ

例:日程調整の例

「以下の日程のいずれかでお時間をいただけますと幸いです。
・○月○日(火)10:00〜12:00
・○月○日(木)15:00〜17:00
・○月○日(金)18:00以降
もし他にご希望の時間がございましたら、お知らせください。」

このように、複数の候補を提示すると、やり取りがスムーズになります。


まとめ

  • スカウトを受けやすくするには、プロフィールをしっかり作り込むことが重要
  • 職務経歴は具体的な実績や成果を記載すると、採用担当者の目に留まりやすい
  • スカウトを受けたら、迅速かつ丁寧な対応を心がける
  • 日程調整は複数の候補を提示するとスムーズに進む

スカウトを活用すれば、通常の応募よりも効率的に転職活動を進めることができます。プロフィールの作り込みと適切な対応を心がけ、理想の転職を実現しましょう!

【前編】経理転職はエージェントだけじゃない!スカウトで採用率を上げる方法と登録すべきサービス

  • この記事を書いた人

つばめ部長

30代で営業職から未経験経理にキャリアチェンジ。IPO準備企業への転職を2回経て、現在は上場企業の経理部長として、決算や開示及び経理の採用や育成に奮闘中。

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