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【前編】経理転職はエージェントだけじゃない!スカウトで採用率を上げる方法と登録すべきサービス

はじめに

経理の転職活動では、多くの方が転職エージェントを利用します。しかし、エージェントだけに頼るのはもったいない選択かもしれません。実は、スカウトサービスを活用すると、より多くの企業と出会うチャンスが広がります。

特に、経験が浅い方や未経験者の採用では、企業側が転職エージェントを通さず、直接スカウトで採用するケースが増えています。その理由は、エージェントを利用すると高額な採用フィーがかかるためです。コストを抑えたい企業にとって、スカウトサービスは重要な採用手段となっています。私自身、転職エージェントではなく、経理スタッフ、経理リーダーはスカウトサービスで採用をしました。

本記事では、

  • なぜ経理の転職でスカウトサービスを活用すべきなのか
  • 登録すべきスカウトサービスとは?(実際に利用したスカウトサービス)

について詳しく解説します。


経理の転職でスカウトを活用すべき理由

① 採用企業はエージェント経由の採用を避けるケースがあるため。

企業が転職エージェントを利用すると、1人採用するだけで100万円以上の費用が発生するケースも珍しくありません。スカウトサービスも採用フィーはかかりますが、エージェントフィーよりかからないことが大多数かと思います。そのため、特に経験の浅い経理スタッフを採用する際は、できるだけエージェントを介さず直接採用したいと考える企業が多くあります。

スカウトサービスを活用すれば、こうした「直接採用をしたい企業」とのマッチング(アプローチ)が期待できます。

② 書類選考の通過率が上がるため。

スカウトは、企業側が「この人に会いたい」と思った求職者に直接オファーを送る仕組みです。つまり、スカウトを受ける時点で、企業はあなたの経歴に興味を持っている状態です。

通常の応募では、書類選考で落とされることが多いですが、スカウト経由だと書類選考が免除されるケースもあり、面接まで進みやすくなります。

人気企業でなければ、スカウトの返信率は1~3%程度と予想されるため、採用企業にとってはとても貴重な応募となります。

③ 自分では見つけられなかった求人に出会える

転職サイトやエージェント経由の求人は、採用予算が多かったり、人気のある企業が求職者が目にするため、競争が激しくなりがちです。一方で、スカウト経由の求人は、転職サイトやエージェント経由でなかなか目に触れない求人であることも多く、競争率が低いというメリットがあります。

スカウトを活用することで、通常の応募では出会えなかった企業とつながるチャンスが生まれます。スカウトに記載された求人内容を読むと、隠れた優良企業の可能性があります。


経理転職で登録すべきスカウトサービス

スカウトサービスは多く存在しますが、経理転職に向いているもの、かつ経理採用責任者として私自身が使用したサービスを厳選しました。

① ビズリーチ

ハイキャリア向けのイメージがありますが、20代の若手を含む経理メンバーの登録者が一定数います。採用企業が、経理職の応募以外でビズリーチを利用しているケースもあり、私の所属している企業も同様のシチュエーションでした。経理採用のためにスカウト数を確保し、プロフィールを確認して、スカウトを打っていました。実際に採用になったケースもありますし、経理に専門特化した転職エージェントから、スカウトが来るケースもありますので、応募する求人の数を増やす上でも良い選択肢だと思います。

② MS Jobs

管理部門・士業に専門特化した転職支援の、株式会社MS-Japan(エムエス ジャパン)の転職サービスの一つです。転職エージェントとしての利用だけでなく、スカウトサービスも展開をしています。スカウト対象者の絞り込み項目については、一般的な職種や希望条件の項目だけでなく、「簿記2級取得」、「税理士合格科目数」、「税理士の合格科目」といった専門特化した項目も存在します。

運営元のMS-Japanは、人材紹介サービスMS Agentも展開していますので、並行して活用し、最新の求人企業の動向や履歴書、職務経歴書の添削を依頼するのも有効かと思います。

 

③ SYNCA

IPO前・ベンチャーの管理部門に強みを持つ転職エージェント株式会社WARCが運営するスカウトサービスです。スタートアップや成長企業の求人が多いですが、知名度はこれからといった企業もあり、自分ではなかなか見つけられなかった優良企業との出会いになる可能性もあります。

 

他にも若手であれば、エン・ジャパン株式会社が運営する「AMBI」、IT業界を目指すなら、株式会社アトラエが運営する「Green」など、ご自身の志向性や属性に合わせたサービスを利用されるのが良いと思います。

👉 スカウトサービスは複数登録することで、チャンスが広がる!

登録するだけでは意味がないため、プロフィールをしっかり作り込むことが重要です。次回の後編では、

  • スカウトを受けるためのプロフィールの作り方
  • スカウトを受けた後の対応方法

について詳しく解説します。


まとめ

  • 経理の転職ではスカウトサービスを活用するとチャンスが広がる
  • 企業側はエージェント経由の採用を避けたがるため、直接スカウトは有利
  • スカウト経由なら書類選考の通過率が上がり、非公開求人に出会える
  • 登録すべきスカウトサービスは、ビズリーチ・MS Career・SYNCAなど複数活用がおすすめ

次回の後編では、スカウトを受けるためのプロフィール作成や、スカウトを受けた後の対応方法について詳しく説明します。スカウトのチャンスを最大限活かすために、ぜひ後編もチェックしてください!

 

【後編】スカウトを受けるためのプロフィール作成とスカウト後の対応

  • この記事を書いた人

つばめ部長

30代で営業職から未経験経理にキャリアチェンジ。IPO準備企業への転職を2回経て、現在は上場企業の経理部長として、決算や開示及び経理の採用や育成に奮闘中。

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